Federation or Aggregation
以下の記事を大変興味深く読みました。
What the Smart Grid Could Learn From Facebook Connect – Gigaom
SmartGridを広く構築していくためには、各社の製品が協調して動き、データを扱えるような仕組みが必要になるわけですが、それをやる上で、FacebookConnectやOpenIDのようなアプローチが有用なのではと、この記事は主張しています。
今の時点で、SmartMeterなどを提供している会社の中で主流となっているのがAggregationApproachで、自社の製品やサービスが全てのデータを管理するようなものになっているとのことです。例えば、
- WattzOn
- WattzOn Launches to Tell You Your Life's Energy Use – Gigaom
- 使用電力を手入力、一部は自動入力して、分析する
- Planet MetricsやEps Corp.
という事例が挙げられていました。(リンク先の記事も面白そうなので、後で読んでみるつもりです。)
しかし、CO2の排出規制強化により、自社製品のCO2排出に対する責任が強まれば、より効率的にモニタリングしたり分析したりツールが求められるようになります。この問題を解決するためには、FederationApproachが有用になってきます。
what’s important is how the system is operating as a whole ― not what any one person is doing. That means smart systems are likely to rely on a federated system of management that uses “device-to-device” communication.
人が介さなくても頭のいいシステム達が協調しながら管理される仕組み。セキュリティーの面から見ても、これは重要になってくるのではないでしょうか。
Imagine it as something akin to single-login services like Facebook Connect or OpenID: a secure tool for maintaining your identity across energy-using devices, without divulging other sensitive information to systems that need to access that device.
確かに、電化製品ごとに手間暇かけて設定しなければならないようでは、家やオフィス全体のエネルギーマネジメントなど広がらないような気がしています。日本でも、こういう協調に向けた動きはあるのでしょうか。詳しく調べられていませんが、GoogleやIBM、MicroSoftやGEといった企業が必死に取り組んでいる理由が少しわかりました。規格制定の段階で主導権を握ることが大きなメリットだと考えているのかもしれません。いずれにせよ、ここ数年の間に大きな動きがありそうな予感はしているので、しっかりと注視しつつ、そういう規格に対応したサービスが自分でも作れたら面白いなと考えています。