2009-06-01から1ヶ月間の記事一覧

排出権取引と炭素税

二酸化炭素などの温室効果ガス排出に規制をかける手段として、表題の二つのメソッドがよく登場します。排出総量を確実に削減できるけど、発生コストが不確実な「排出権取引」と、発生コストは予測できるが、排出総量が想定よりも少なくなってしまう可能性があ…

Smart Grid Interoperability・その3

http://www.nist.gov/smartgrid/ http://www.nist.gov/smartgrid/InterimSmartGridRoadmapNISTRestructure.pdf 第二章「Smart Grid Vision」の続きです。 「2.3 Smart Grid Challenges」では、現在のワンウェイな電気フローシステムから、ツーウェイでpeer-to-pe…

Smart Grid Interoperability・その2

http://www.nist.gov/smartgrid/ http://www.nist.gov/smartgrid/InterimSmartGridRoadmapNISTRestructure.pdf このレポートの第二章を数回に分けてまとめてみたいと思います。この章のタイトルは「Smart Grid Vision」で、そもそもSmartGridとは何なのか、そ…

動き出したアメリカ

米国の下院で、気候変動に関する重要な法案が可決されたという情報が、Twitterで一気に入ってきたので、この法案について少し調べてみました。枝廣淳子さんのメール・ニュースでも、この前進の意義の大きさについて触れられていました(今日のタイトルは、枝…

Smart Grid Interoperability・その1

先日取りあげたレポートを読み進めています。 SmartGridが何なのかということがわかるだけでなく、Standardがなぜ重要なのか、どのようなプロセスで制定していくと全体的な効果が高まるのか、といったことまで知ることができて、とても楽しみながら読んでい…

Microsoft Hohm

MicrosoftもHome Energy Managementの分野に参入する、しかも今週中にリリースされるという情報が入ってきました。日本からでは利用することはできなそうですが、これから様々な情報が出てくると思います。地域によって使うツールが変わってくるのか、それら…

SmartGridの業界分析

またKatie Fehrenbacher氏の記事を読みました。今回の記事は、SmartGrid市場の業界分析のようなことが書かれていて、自分の頭の中を整理することができました。この市場は、多くの技術や市場が組み合わさっているので、"SmartGrid"と一言で括るのは危険だと…

論文形式の文章も読めるようになりたい

前回のエントリーに関するレポート記事をプリントアウトして、何度か読んでみたのですが、いまいち消化不良だったので、これ以上立ち入らないことにしました。 ただ、今回の作業を通じて、以下のようなことを感じられたのは良かったと思っています。 論文形…

国のカーボン・フットプリントを測定には

ウェブを巡回していたら、以下のサイトを見つけました。 http://pubs.acs.org/journal/esthag 環境系の科学・技術に関する情報サイトだと思われます。雑誌が定期的に出ているようですが、ウェブサイトからも内容を確認することができるので、しばらくの間、…

SmartGridのセキュリティ問題

以前にも書いたような気がしますが、SmartGridのセキュリティ問題についてのKatie氏の新しい記事が出ていたので読んでみました。早い段階で、規格なり仕組みなりをつくることの大切さと難しさみたいなものを感じました。やってみなければわからない部分を少…

SmartGridの標準化に向けたレポート

NISTという規格化を司る機関が、EPRIという研究機関に、SmartGridの標準規格を策定するためにはどうすればいいのかについての調査を依頼していて、そのレポートが最近公開されたようです。 そこで、このレポートを少し覗いてみたのですが、メインコンテンツ…

SmartGridを普及させるためには

Earth2Thchより、またKatie氏の記事を読みました。この記事は、韓国におけるブロードバンドの普及過程から、SmartGridを米国に普及させる方法を探るというものです。なぜ、この人は次々と興味深い記事をパブリッシュすることができるのでしょうか?かなりフ…

AMEE社について・その2

API

前回のエントリーの続きです。AMEEというイギリスの企業、とても面白そうなので、少し深追いしてみました。世界中のエネルギーデータを集める、という理念を持っているAMEEですが、実際にそのデータがどのような使われているのか、以下にまとめてみました。 …

AMEE社について・その1

API

前回読んだ記事の中に登場したAMEEという会社について、いろいろと調べているところですが、エネルギーや炭素のデータに関するAPIを公開しているということで、ちょっと深追いしてみたくなりました。今回は、この会社がどんなことをやっているのか、というこ…

エネルギー消費量の可視化とリアルタイム性について・続き

以前、Katie Fehrenbacher氏のSmartGridに対する考察を読みましたが、この記事をサポートするような別の記事を見つけたので、それを読んでみました。どんな環境でイノベーションが起こるのか。そんな環境を作るためにはどのように動くべきなのか。そんなこと…

Greenbox社について・その3

Greenbox社のホームページにある製品説明を読んでみました。家庭内の電力消費量をウェブ上から照会することができるサービスだということですが、それを実際に使えるようにするには、各家庭においてどんな準備が必要なのか、という点までは把握することがで…

Greenbox社について・その2

前回の続きです。Greenboxという企業が提供しているサービスについての記事を読み進めました。技術的な要素や英語そのものへの理解を深めることができなかった部分もありました。提供しているサービスの具体的な内容をイメージすることが難しかったのですが…

PowerMeterのAPI公開

GoogleのPowerMeter事業に関する新しい記事を発見したので、一読してみました。どうやらAPIを公開する予定があるとのことで、外部の開発者や企業を巻き込んでPowerMeterを進化させていきたい、という意志を読み取ることができました。こういった試みから何が…

Greenbox社について・その1

家庭内の電力消費量の実態を照会できるような仕組みを提供しようと試みている企業についての記事を見つけました。前回のPowerMeterに関する記事の中でも紹介されていた企業です。少し長い記事だったので、まずは前半部分を読みました。この部分は、その企業…

オープンソースによるエネルギー管理

Earth2Thchより、また面白い記事を発見しました。ビルのエネルギー管理システムのオープンソース・プロジェクトについての記事で、最初に読んだときは、とても驚きました。具体的に何を管理するシステムなのかは、さらに調査する必要がありそうですが、こう…

HadoopとSmartGrid・その4

電気にまつわる大量のデータをHadoopを使っている処理している事例を読み進めています。今回でようやく、下記の記事を読み終えました。技術的にわからない点も多々ありましたが、とても良い勉強になりました。どこの企業がどこと提携したというようなタイプ…

HadoopとSmartGrid・その3

前回のエントリーの続きです。ようやくHadoopの利用方法についての言及部分にまで進みました。「Googleを支える技術」を読んだ時は、これらにどんな利用用途があるんだろうと思ってしまったためか、ほとんど技術の深追いができませんでした。しかし、下記の部…

今後の調査・TODO

Hadoopの話で時間を取られている間に、読みたい記事が溜まってきてしまいましたので、一度整理をしておきます。英文記事をさくっと読めるようになるには、まだまだ時間がかかりそうです。 BuildingManagementとOOS かなりアツい、こういう活動なら参加したい…

HadoopとSmartGrid・その2

前回のエントリーで読んだ記事の中で紹介されていた、以下のサイトの記事に取り組んでみました。専門的な内容が多く、Hadoopの話に辿り着く前に今日は時間切れとなってしまいましたが、SmartGridがどうやってデータを管理するのかの一端を覗くことができまし…

HadoopとSmartGrid・その1

Earth2Techに、表題の関連性についての記事がありました。MapReduce的なアルゴリズムの使い道を、今まであまり考えたことがありませんでしたが、確かに大量なデータを処理しなければならない、下記のような仕組みには相性がいいかもしれません。この記事の中…

エネルギー消費量の可視化とリアルタイム性について

Earth2Techに、Katie Fehrenbacher氏によるSmartGridに関する考察が掲載されていました。とてもよくまとまっているような気がしたので、ほとんどの内容をリストアップしてしまいました。それで、この記事を書いた人が誰なのかが気になったので調べてみたら、…

The Copenhagen Climate Council

今年の12月にCopenhagenでCOP15が開催されるということで、それに先立ち、5月末に下記の様な会合が開かれていたそうです。この会合のサイトから、その時のスピーチの様子の映像を見ることができそうなので、後で見てみようと思います。 http://www.copenhage…

Green IT

GreenpeaceがIT業界の環境対策の現状について報告した、という記事を見つけました。最初は厳しく評価するのがGreenpeaceのやり方らしいですが、日本の企業が、かなり低ランクだったのが気になりました。また、企業のIT部門の人は、エネルギー使用にかかるコ…

A Matter of Standards・続き

A Matter of Standardsの続きです。どんな規格・標準が提案されているのか。それを主張している企業はどこなのか。その主張の背景、収益源、メリットは何なのか。そんな点を今後は追っていきたいと思います。この記事については、最後の方を読み込むことがで…

Haraについて・その2

EMS

引き続き、Hara社について調査しました。個人的には、企業内の物理的な消費量や排出量を、どうやってデータ化してシステムにインポートするのか、と言う点が気になっています。そういう時に使うハードウェアがSmartMeterのような機器なのかもしれません。こ…