Greenbox社について・その1

家庭内の電力消費量の実態を照会できるような仕組みを提供しようと試みている企業についての記事を見つけました。前回のPowerMeterに関する記事の中でも紹介されていた企業です。少し長い記事だったので、まずは前半部分を読みました。この部分は、その企業の説明というよりかは、SmartGridとは何なのかということが述べられていて、良い勉強になりました。
http://www.smartgridnews.com/artman/publish/reviews/Greenbox_Delivers_Energy_Usage_Understanding_to_Utility_Customers-600.html

  • Intro
    • Greenbox Technology Inc.
    • インターネットサービスとの統合
      • 家庭の消費者に日々のエネルギー消費量を見せ、考えさせ、行動させる
      • これらは、本当に便利なエネルギーポータルの形成へつながるのか?
    • 以下の問いについて考えることが重要
  • The role and importance of the SGN Scorecard
    • The SGN Scorecardとは
      • 最近の製品のほとんどは、Smart Gridの原則を遵守していない
      • そのため、このスコアボードが開発された
      • 原則に遵守していない製品は、Smart Gridの研究機関が示した要求をサポートしていない
      • さらには、the Energy Independence and Security Act of 2007による要求にも遵守していない
    • SmartGridの研究機関
      • EPRI
      • the California Energy Commission's Public Interest Energy Research program
      • the Modern Grid Initiative
      • DOE's GridWise program
    • 一般的には、Smart Gridは以下のような要素を実装する必要があるとされている
      • 実績のあるIPベース、もしくはInternetに由来する通信テクノロジーを利用する
      • エンタープライズレベルのサービス・ベースなアーキテクチャーを採用する
      • 自己復旧技術(Self healing technology)
      • 上手く定義されたインターフェイスや相互運用のためのポイントを提供する
      • 業界内、国内外のStandardに則したアプリケーション
      • セキュリティやネットワークのマネジメント機能を組み込む
    • SGNスコアカードは、チェックリスト
      • 製品がSmart Gridの最低限の基準を満たしているか
      • このサイトのTech Talkレビューにおけるベンチマークとして使っている
      • 誰でも、この指標を改良しながら、独自の調査ツールとして使うことができる
      • オリジナルバージョンをPDF形式でダウンロードすることが可能
      • http://www.smartgridnews.com/pdf/Smart_Grid_Scorecard.pdf
  • The impact of customer-facing systems and user experience on the Smart Grid
    • ユーティリティが提供している伝統的な家庭用インターフェイス
      • 電気メーターの外側に月間請求額とregister valueが表示されるだけ
      • これだけの情報では、どの製品やサービス・どんな振る舞いが、月間請求額に影響を与えているのかを判断することは難しい
      • 電気の料金体系がフラットならば、電気利用状況の把握するのは、より難しくなる
      • このような不確実性があると、ピーク時などで電力消費を減らすべき時に、家庭において振る舞いを変えることが困難になる
    • インターネット・スタイルなSmart Grid
      • これによって、家庭におけるSmart Gridのユーザー・エクスペリエンスを向上させる機会が発生する
      • メーター間の双方向通信、家庭に接続されているインターネットとの通信、携帯電話との通信
      • これらのような通信によって、Smart Gridのアプリケーションはより良くなっていくだろう
    • 例えば、以下のようなことが実現される
      • メーターのような機器(utility assets)と通信し、制御する
      • 電気使用量の請求書を照会する
      • エネルギーの消費が請求書の額に与える影響を可視化する
      • 家庭内の機器に、ユーティリティのニーズに関するシグナルを送る
      • 利用者に、ユーティリティのニーズと見合う、次のステップを進ませるための情報を提供する
      • 利用者に、小さなlifestyleのチェンジで、大きな良いインパクトをGridへ与えるような方法を提供する
      • エネルギーの効率化プロセスを利用者と共有する
    • しかし、下記のようなSmart Grid利用者のニーズが未だに解消されていない
      • 通信を様々な形式で提供する : TVスクリーン、ウェブブラウザ、サーモスタット・ディスプレイ、専用のディスプレイ、携帯電話などが検討されている
      • 通知の精度を上げる : 利用者にエネルギーの状況についての情報を適切なタイミングで通知する仕組み
      • バックエンド側を構築する : 耐久力のあるバックエンドシステムが必要
  • Greenbox Technology product lineup
    • 以降の内容については、次のエントリーでまとめる予定