オープンソースによるエネルギー管理

Earth2Thchより、また面白い記事を発見しました。ビルのエネルギー管理システムのオープンソース・プロジェクトについての記事で、最初に読んだときは、とても驚きました。具体的に何を管理するシステムなのかは、さらに調査する必要がありそうですが、こういうオープン化の流れは、非常に興味があります。自分が関わりたいと思えるようなプロジェクトに出会えたら、なお面白いなとも感じました。自分で立ち上げることもできる、という可能性があることを知っただけでも、この記事に出会えた価値がありました。

  • Are Commercial Buildings Ready for Open-Source Energy Management? – Gigaom
    • 商業用ビルが、Firefoxと同じ手法でデザインされている
    • OpenLynxによるデモ
      • SmartMeterの読み取りサービス
      • Washington D.C. にある企業によって、26の商業用ビルに導入
      • このデモによって、オープンソースのビルの自動化技術の存在を証明することができた、とリーダーは語る
      • 6月22日に、次のバージョンが公開される:http://sourceforge.net/projects/openlynx/
    • オープンソースによる利点は何なのか?
      • このプロジェクトは約1年前に始まった
      • コラボレーションとイノベーションをビルの自動化産業にもたらしたかった
      • 今までは、利用可能な数少ないgateway技術によって、発展が制限されていた
      • 次のレベルへ進むための共通の開発基盤が存在していなかった
      • この業界は、巨大な企業群によってコントロールされている
      • それぞれの企業で独自のプラットフォームを使っている
      • インターネット・プロトコルのような共通言語にはなっていない
      • この産業にとっての次のステップは、IT産業から手掛かりを得て、Asteriskのようなオープンソースのプロジェクトを始めることだ
    • オープンソースのさらなる利点
      • エネルギーマネジメントシステムのコストが劇的に下がる
      • 既に確立されている技術をベースにシステムを構築することができる
      • OpenLynxのライセンス形態は"liberal"
      • 開発者は自身がやりたいことを何でもできる
      • しかし、その実装によるメリットは公表しなければならない
      • オープンソース化によって、システムを所有することによるコストを抑え、ユーザー駆動なイノベーションを引き起こすことができる
    • エネルギー情報の有用性
      • 上記のような動きがあることは、商業用ビルのエネルギー情報にどれだけの有用性があるか、ということを示している
      • IT産業も、自社で開発したツールを使って、これらの情報を管理したいと考えている
      • これまで、ビルのエネルギー情報は、ビルのマネージャしか見ることができなかった
      • しかし、SmartGridが普及していけば、エネルギー情報はビルの外へ引き出せるようになる必要がある
      • それをやるための最も簡単な方法は、既に確立されている標準プロトコルを採用することだ
    • オープンソースのOpenLynxは受け入れられるか?
      • その見込みはない、少なくとも非常に長い時間を要する
      • 様々なハードルがある
      • 新しいマーケットに対して開発者が関心を持ってもらえるような言葉・宣伝文句
      • 充分なクオリティを保つ製品を作ることができるか
      • しかし、OpenLynxのプロジェクトは、業界に影響を与えるだろう
      • それが、ただのイデオロギー的なものだったとしても
  • http://openlynx.wiki.sourceforge.net/Open+Source+for+Open+Systems+an+overview
    • OpenLynxのサイト