AMEE社について・その2

前回のエントリーの続きです。AMEEというイギリスの企業、とても面白そうなので、少し深追いしてみました。世界中のエネルギーデータを集める、という理念を持っているAMEEですが、実際にそのデータがどのような使われているのか、以下にまとめてみました。

Facebookアプリ、既にありましたね。でも、このサービス自体はそこまでたいしたことはやってなさそうです。でもまあ、いろいろな可能性はありそうです。実際にどんなAPIが提供されているか、データはどのように管理され、どのように変換されるのか、といったことについては、AMEEのヘルプにありました。これは面白そうなので、じっくり読んでいきたいと思います。イギリスの制度の勉強にもなりますし。技術的なメモについては、CODE RECORDERという、僕のもう一つのブログの方に書いていきたいと思います。

最後に投資家サイドの見方についても、メモを取ったので書き残しておきます。

  • Tim O'Reilly氏のブログ
    • http://radar.oreilly.com/2008/12/oreilly-alphatech-ventures-inv.html
    • 温暖化を食い止めるための最初のステップは、炭素排出をしっかりと測定することだ
      • 例え、温暖化は人間が起こしたものではなかったとしても、やるだけの価値はある
      • なぜなら、外国からの石油への依存を減らし、エネルギーのセキュリティを向上させ、新しい産業をつくり、環境を改善できるからだ
    • データのプラットフォーム
      • 未来のウェブサービスは、広範囲にわたるデータを保有するサービス
      • それは、internet operating systemを加速させる
      • 炭素データは、それだけでも必要とされているが、それはまだ提供されていない
      • 大きな将来性がある
  • Albert Wenger氏の記事
    • http://www.unionsquareventures.com/2008/12/amee.html
    • 製品の環境的なインパクトを知る手段がない
      • その製品を構成している物質がリサイクルされたのか、リサイクルできるのか
      • その製品を製造する過程で発生した排出物はどうなっているのか
      • その製品はどのように輸送されたのか
      • その製品を使うための電力はどのように発電されたのか
    • この難しい問題をAMEEは機会と捉えた
      • 各種活動をトラックし、そのトラックした活動から排出量を算出する
      • その他のウェブサイトともデータを連携することができる
      • エンドユーザーにとっては、炭素計算機の役割を担う
    • AMEEのアプローチが良い理由
      • 個々の活動の詳細を正確に追わない
      • 適度な詳細度、予測値を用いながら、トータルな排出量を算出する
      • より多くのシステムがAMEEとつながり、データを提供すれば、予測値はより正確になっていく
      • 予測値から実際値へと、段階的に移行していくだろう
    • 競合はあるか?
      • バックエンドのデータベース・ウェブサービスとして活動することにフォーカスを当てている
      • AMEEにデータを提供するようなシステムや企業とは競合しない
      • それが、AMEEのデータ資産のクオリティを高めることになる