PowerMeter事業のパートナー

GoogleのPowerMeter事業に動きがあったようです。

この記事によると、GoogleのPowerMeterは、家庭内における電力の使用量をPC上で直ちに確認することができるソフトウェアなのですが、このソフトウェアは、データソースとなるSmartMeterなどメーター機器がなければ機能しません。そこで、Googleはパートナーとなるユーティリティ企業を探してきたそうですが、その第一弾が、上記の記事で発表されました。ユーティリティを何と訳したらいいのかわかりませんが、電力会社だとすると、その提携先は、米国の巨大会社、ローカルで小さな会社、インドやカナダの会社など、適度に分布させているような感触を受けました。提携先の企業に共通していることは、

  • a desire to serve their customers by providing access to detailed information that helps save energy and money.

だとのことです。
これに加え、Googleのソフトウェアを実装することができるハードウェア会社ともパートナーを組んだそうです。Itronという会社がそれで、

  • Itronにとっては、コモディ化が避けられないハードウェア事業だけでなく、ソフトウェア側のイノベーションを必要としている
  • Googleにとっては、Itronが既に多くのユーティリティ企業とパートナー関係にある

というように双方にとってメリットがある提携になります。
ただ、上記のようなユーティリティやハードウェア会社が、GoogleだけでなくMSとも組むと発表したという記事もありました。

Googleイデオロギーを不快に思う企業は、MSと組む可能性がある、という指摘が興味深く思えました。エネルギー情報はFreeにすべきで、そういった情報へ簡単にアクセスすることができ、消費者の方でコントロールすることができる、という思想ではなく、伝統的にClosedでコントロールする仕組みの方を好む企業があってもおかしくはないのかもしれません。
いずれにせよ、今年中にさらなる動きがあるということで、しっかりと今後の動きを追っていきたいと思います。