Smart Grid Interoperability・その14

第四章がほぼ読み終わり、このまま読み続けるべきかどうか迷っていたのですが、第六章を眺めてみたところ、ここを読まなければ、このレポートを読んだ意味はないなと感じました。
このレポートは、EPRIという研究機関が、NIST(The National Institute of Standards and Technology)に向けて書いた資料で、第六章「Prioritized Actions」では、NISTが実行すべき具体的なアクションがまとめられています。

  • near-term actions that NIST can take to develop the smart grid interoperability framework
    • NISTがSmartGridの相互連携に関するフレームワークを開発するために取ることができる直近のアクション

6-1は「Cross-cutting and Overarching Issues」ということで、SmartGridを構成するドメインを横断するような事柄に対して、今後NISTは何をやるべきかを示しているようです。例えば、価格決定メカニズムの標準化であったり、データの同期化、通信技術の統一化などについて述べられています。
6-2は「Priority Functionality Issues」と題されていて、第四章で出てきた具体的なアプリケーションを実現するために必要なアクションが提言されています。第四章は、それぞれのアプリケーションの説明に重点が置かれていて、こちらの方で具体的なアクションについて述べるというスタンスのようです。
6-3は「Further 2009 Roadmap Activities」で、6-1/6-2で提言されているアクションの後に何をすべきかが述べられています。
というわけで、次回以降は、この第六章の内容をじっくりと読み進めていきたいと思います。