Smart Grid Interoperability・その15

メインブログに書いた勉強会で、このレポートの内容をネタにしました。標準化策定のプロセスが進んでいること、標準化を定めることによるメリットを明確に認識していることなどについて意見交換をしました。レイヤーが明確に分かれている疎結合な仕組みはネットワークのOSI参照モデルと似ているし、インターネットの黎明期にE-コマースの標準化が策定されたプロセスとも似ている、という意見を聞くことができました。
また、先日の勉強会では日米のスマートグリッド市場の相違点についても議論しましたが、個人的に印象に残ったのが、プレーヤー数の違いでした。新旧大小に関わらず、多くの企業がそれぞれの役割を見つけて参入しているのが米国で、だからこそ、このレポートに書かれているような標準化の動きが重要になってくるということを認識することができました。
加えて、このレポートを読んだことによって、「スマートグリッド」と呼ばれているものの全体像をぼんやりと把握することができました。今後は、少しフォーカスを絞って調査していくことが多くなるかと思いますが、その時も、今自分がどこを調べているのかを常に意識していきたいと思います。
というわけで、このレポートの読解はこれで終わりにします。9月にはNISTがスマートグリッド標準化に関する何らかの発表を行なうと思うので、今後も注目していく必要がありそうです。