Smart Grid 2.0: ‘The Soft Grid’
VCの視点からは、今のスマートグリッド業界がどう見えているのか。そんなことを知ることができる記事を読みました。先日まで読んでいた「The Smart Grid in 2010」の内容も材料として使われていて、個人的にはかなり良いタイミングでこの記事に出会うことができたと思えています。もう2.0とか言っているところからしても、この分野がかなり過熱しているということを推測することができます。
Smart Grid 2.0: ‘The Soft Grid’ | Greentech Media
- スマートグリッドにおけるどの分野が、今後は投資の対象になるか?
- この9ヶ月間で、メジャーなメディアからの注目を集めた
- いくつかのサブマーケット(例えばAMI)は、既にアーリーステージではなく、新規に参入するには厳しい市場となっている
- 一方、他のサブマーケット(HANなど)は、これから盛り上がるかもしれない
- なぜなら、本当に価値があることかどうかが不明瞭だからだ
- スマートグリッドにおける"ちょうど良い"投資分野を見つけることは、VCコミュニティの今後の最大の関心事
- その一つが、"The Soft Grid"と呼ばれている分野だ
- この9ヶ月間で、メジャーなメディアからの注目を集めた
- VCから投資を受けていたスタートアップ企業
- これまでは、AMIネットワーク・通信のエリアが中心
- 以下のような企業は、350百万ドル近くの投資を受け入れた
- Silver Spring Networks
- SmartSynch
- Trilliant
- Eka Systems
- これらの企業は、ユーティリティとエンドユーザーをつなぐネットワークを提供している
- それらは必要不可欠で、いち早く普及させなければならないとも主張している
- 北米で41百万のメーターが次の5年で配備される予定
- 新たな参入企業も登場している
- このマーケットは成熟しつつあり、スタートアップやVCマネーが活躍できる領域は残っていない
- では、今後はどういう展開になっていくのか?
- AMIのネットワーク・通信レイヤーが整うことによって、それが、配電網のあらゆる分野を改善するために必要な、数え切れないアプリケーションをサポートするためのプラットフォームになる
- これらのアプリケーション分野の発展は、"SmartGrid2.0"の始まりになるだろう
- 例えば、以下のようなアプリケーションだ
- advanced metering
- demand response
- grid optimization
- distributed generation
- storage integration
- PHEV smart charging
- ユーティリティ・エンドユーザー双方をサポートするintegrated advanced control systems
- 新しい通信プロトコルを利用したソフトウェアから、ユーザーインターフェイスに特化したソフトウェアまで、この分野のあらゆるアプリケーションが必要とされている
- インフラ的なハードウェアは絶対に必要であり、重要だ
- だが、インテリジェンスなソフトウェア(The Soft Grid)があることによって、それらに、本当の革新を起こす能力を付与し、知的財産を守り、差別化することができる
- The Soft Gridの興味深い点
- 人材について
- これまで、ユーティリティ業界とIT業界がオーバーラップすることはなかった
- ところが、ここ最近は、ユーティリティの重役達がエンジニア獲得に向けて世界中を駆け回っている
- そのため、突然、魅力的な業界になった
- スタートアップ企業がユーティリティの重役を引き抜くといったことも起きている
- 新しいアプリケーションやサービスを市場に出すために、ユーティリティ業界のナレッジが必要とされている
- 次の5年間で、電力業界に、新しい人材が大量に流入するだろう
- そして、SmartGrid/SoftGridに関する様々な問題を解決していくだろう